自然で豊かな響きが求められるピアノ音源選びは、DTMerにとって悩ましいところです。ベロシティによる音の変化など、細かい要素がリアルに再現されないと、クリエイターやプレイヤーにとって違和感が生じてしまいます。ここでは、当店がオススメするピアノ音源の中から、サンプリング音源のSynthogy Ivoryシリーズと、物理モデリングのModartt Pianoteqシリーズの全38製品を、キーボーディスト&作編曲家の久米大作氏に演奏していただきました。
各製品の違いをじっくり聞き比べてみてください!
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プロフィール:久米大作(Daisaku Kume)
ジャズ・フュージョングループ「プリズム」「ザ・スクエア」(現T-スクエア)のキーボディストとして活動を開始。
作編曲家としてL’Arc-en-Ciel.Vampsのオーケストラ・アレンジ等、数多くのアーティストの作品に関わる。また『その男、凶暴につき』(北野武監督)).アニメ『月詠~MOON PHASE』『空戦魔導師候補生の教官』等映像作品の作曲も多く、幅広いジャンルで活躍。国際交流基金『エイジアン・ファンタジー・オーケストラ』では音楽監督として30数名のアジア各国のミュージシャンをまとめ、海外で演奏会を開き、2005年、愛・地球博では130名の市民民族楽器オーケストラ『名鉄LEEO』総合音楽監督を務めるなどプロジェクト全体をまとめる仕事も多い。舞台『GHETTO/ゲットー』(読売演劇大賞作品)以降は新国立劇場での数多くの舞台作品作曲に関わる。多くの井上ひさし作・栗山民也演出作品や『夏の夜の夢』(J・ケアード演出)等に音楽監督として参加。2016年も鄭義信・作・演出作品『焼き肉ドラゴン』『パーマ屋スミレ』、井上ひさし作・栗山民也演出『木の上の軍隊』,映画『焼肉ドラゴン』『すべての四月のために』『ひそやかな結晶』最近作では栗山民也演出『木の上の軍隊』、高平哲郎演出『日本狂宴ステージKEREN』宮崎駿原作を舞台化した『最貧前線』など。演奏活動は、全倍発売作2枚を含む6作のソロ・アルバムをリリース。精力的にライブコンサートも行い、パリで『JAPAN JAZZ』へ参加、韓国ソウルでのライブ等国内外で活躍中。自身のアコースティック・ユニット「Brith of Aria」で2枚のアルバム&配信。
オフィシャルサイト
同じMIDIデータの使い回しでは、ベロシティの感度が音源によって異なるため、製品によっては良い結果が得られないことがあります。演奏者の方には収録前に音源と鍵盤のタッチ感を確認していただいき、全38製品の収録を行いました。音色はなるべく同じニュアンスになるようにIvoryはメインプリセット、PianoteqはPlayerを使用しました。
サンプリング音源は、実際のピアノから録音(サンプリング)し、再生する音源方式です。ひとつの鍵盤ごとにさまざまなベロシティ違いで録音することで、実際のピアノに近いレベルで再現が可能です。コンピューターにデータを読み込ませてから発音するため、大容量かつ読み込みが速いストレージ(SSDなど)が必要です。
弦の振動や響板の共鳴などを物理的な演算処理でシミュレートする音源方式です。録音したデータを再生しているわけでないので、大容量のストレージは必要ありません。ある程度のCPUパワーが必要なため、お持ちのPCで使用できるかあらかじめ動作条件をご確認ください。
世界中で高く評価されているVintage 1951 New York Steinway Concert Dのピアノ音源です。革新的なContinuous Velocity(連続的なベロシティ制御)によって、なめらかでシームレスな音色の変化を実現。また、4つのステレオ・マイクポジションを備え、豊かな存在感と奥行きを表現します。
クリアでライトな雰囲気ですね。もともとアメリカのJazzやAmerican Popsのサウンドに近い印象がありました。低音のタッチ感がクリアで、ドライすぎず軽すぎもしない。良い意味でニューヨークスタイルのピアノの響きを感じさせます。Popsのサウンドに合うと思いますね。
コンサートテクニシャンの巨匠、ミシェル・ペドノーが丹念に手入れを施したドイツ・ハンブルグ製スタインウェイD-274コンサートグランドピアノを再現したピアノ音源。力強く深く響く低音と、甘く歌うような高域、そして洗練された音のバランスが特徴です。美しく記憶に残るスタインウェイサウンドの真髄を発揮します。
Ivory 3 American Concert Dと比べると、全体的にバランスが取れています。バンドの中での抜け感は、ジャンルによって相性の差があるかもしれませんが、弾き語りやバラードでしっかり活躍しそうです。
数々のグラミー受賞・ノミネート作品を送り出した米国カリフォルニア、コネチカット2つのスタジオで、万全にメンテナンスされた2つのスタジオ・グランドピアノ(Steinway Model B/Bsendorfer 225)を収録しています。
Steinway & Sonsの協力のもと、ニューヨーク州アストリアにあるスタインウェイの工場で選定を行われました。サンプル収録ではスタインウェイに勤める最高の技術者によりメンテナンスされたピアノが用いられ、ベストなチューニングが保たれるよう、都度その場で調律が行われています。
音色はやわらかく、序盤のピアニッシモも弾きやすかったです。単体で弾くと少し地味に感じるかもしれませんが、トラックの中では自然に溶け込むと思います。リバーブを深めにすると、より良い響きになりそうですね。
ベーゼンドルファー225グランドピアノは、深く響くトーンとあらゆる音域で決して明瞭さを失わない絶妙なバランスを備えています。7フィート4インチと、一般的なスタジオ・グランドよりも長めに設計されており、低域に4つの鍵盤が追加されています。数々のグラミー受賞・ノミネート作品に登場するこのピアノは、レコーディングの歴史の中でも、特別な位置を占める楽器と言ってよいでしょう。
自分も所有していて使い慣れていることもあり、弾きやすいですね。ベーゼンドルファーは中域がほどよく厚みがあり、高域はとにかく美しい。音が軽やかで、和音を重ねたボイシングでもきれいに鳴ってくれますね。
1970年代後半にデビューした後、短期間に「世界最高峰のピアノ」との名声を確立したイタリアン・グランド・ピアノの音をていねいに収録。
手作業や、緻密な調整作業を必要とする仕様により、1年に70台程度しか生産されないこともあり、「幻のピアノ」と呼ばれることの多いイタリア・メーカーのピアノですが、Synthogyでは、最高の状態にメンテナンスされた10フィート(308cm)・コンサート・グランドを、ニューヨークのサニーパーチェス・コンサート・ホールで収録することに成功しました。
高音から低音までバランスが良く、抜けの良いサウンドですね。Ivoryシリーズの中のロングセラー商品であることからも納得です。非常に抜けが良く、今後も頻繁に使ってしまいそうです。ポップスでもバンドサウンドの中でも埋もれず、しっかりと存在感を発揮すると思います。中域は軽やかで、低域はどっしりと重く、高音は美しくまとまっています。サンプリング音源として非常に優秀ですね。本物には触れたことがありませんが、非常に好印象でした。
ロック、ポップスの定番Yamaha U5と、20世紀初頭のアメリカ製の3種(1914 A.M. Hume Vintage Upright/1915 Packard Honky Tonk Barroom Upright/1900’s Tack Piano with Real Tacks)の、合計4台のピアノサウンドを収録。
YAMAHAアップライト・ピアノは現代の「ベスト・アップライト」として捉えられ、中でもU5アップライトはそのトップに位置づけられているモデルです。専門の調律師により整備されて収録したこのピアノは、ポップス、ロック、ジャズといった分野のレコーディングに向いています。調和の取れた響き、音楽に与えるキャラクターは、多くのプロデューサー、ミュージシャンに愛されることでしょう。
抜けの良い音ですね。ロックはもちろん、弾き語りでがんがんコードボイシングをする人にも向いているでしょう。やや昔ながらのデジタルピアノのような音色なので、トラックの中でなじみやすいと思います。実際のアップライトピアノをレコーディングすると、割と「ゴンゴン」してしまうのですが、これはそういったクセがなく、非常に扱いやすいアップライトピアノ音源だと思います。
ピアノ製作の黄金時代にアメリカで製造された、非常に大型のアップライトです。多くのピアノ製作者から、飛び抜けた筐体のクオリティと秀逸な響きが高く評価されてきました。収録に使用されたモデルは、長年にわたる入念なメンテナンスによりすべてがオリジナルのパーツで構成され、非常豊かな音色を備えています。
いろんな弦が鳴る感じで面白い。高域に乗ってくるアンビエントが気持ち良くて、ツヤがある印象です。ブルースなどにも使えると思います。伴奏だけでなく、楽曲中のフレーズの一部としても使うのもありですね。
非常に大きなアメリカン・アップライトですが、Humeに比べよりカラフルな音色が特長。収録モデルは、米国コメディ・ドラマ『チアーズ』の舞台になったボストンの「Cheers」バーで何年にもわたって使用されてきた正真正銘「酒場の匂いがする」ピアノです。今回のレコーディングでは、「ホンキートンク」スタイルのチューニングが施されました。
ビンテージからのサンプリングということもあって、倍音も多く少し潜ったような音が印象的。昔のテレビで流れて来そうな音色をしていますね。
アタックに金属的なノイズが重なっていますが、ほかのピアノ同様にレコーディングされており、シンセサイザーなどによる編集操作は一切行っていません。収録に際し、ハンマー・フェルト部分にタック(鋲)を差し込んだものが用意され、あえて完璧ではないチューニングによる独特の雰囲気を生み出しています。20世紀初頭の米国音楽から、ファンクやロック・サウンドまで幅広く使えるピアノです。
ピアノ以外の音も含まれているのが特徴的で、さまざまな倍音が混ざり合っていて興味深いですね。軽やかなフレーズに適していると思います。
Pianoteqは、購入するエディション(ステージ/スタンダード/プロ/バンドル)に応じて、お好みの拡張音源(add-on)を追加で選択することができます。
Pianoteq 8 Stage | Pianoteq 8 Standard | Pianoteq 8 PRO | Pianoteq 8 Studio Bundle |
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拡張音源を2つ選択可能 | 拡張音源を3つ選択可能 | 拡張音源を4つ選択可能 | 拡張音源全てが付属 |
※そのほか、どのエディションにもKIViRの歴史的楽器(クラビコード、ツィンバロン、ハープシコード、歴史的なピアノフォルテやピアノ)とベルのコレクションが無償で付与されます。
以下の試奏動画をご覧いただき、好みの拡張音源をお選びください。
拡張音源は追加で購入することができます。
Shigeru KawaiのSK-EXコンサートグランドピアノは、日本の龍洋工場で熟練の職人たちの手により一台ずつ丁寧に作り上げられた逸品です。この至高のピアノは年間20台以下しか製造されておらず、比類なき音色と驚異的なレスポンスを誇ります。
YAMAHAとはまた違った日本製ピアノならではのキラキラとした音が印象的でした。全音域で語るような響きがあり、コードブロッキングというよりは高域が際立っています。弾き語りなどの楽曲で、アコースティックピアノの代わりとして十分に使えるバランス感がありますね。リバーブも含めて、とても良いバランスに仕上がっていると思います。
ベーゼンドルファー公認のPIANOTEQの拡張ライブラリ。ベーゼンドルファーは、フランツ・リスト、レナード・バーンスタイン、さらにはオスカー・ピーターソンなどのそうそうたるアーティストが最高の舞台で自身を表現してきたピアノで、そのなかでも永年に渡る耐え間なき改善を重ね、ウィーンの伝統的なピアノ製作に精巧さを加えて誕生したのがコンサートグランド280VCです。
Ivoryの同じモデルと比べてモデリングの特徴なのかクセがない。リリースの倍音は少ないような印象。 バランスが良いので、ヌケ感があって使いやすいと思います。こちらのモデリングの方がMIDI鍵盤では弾きやすかったですね。
ベルリンのTeldexレコーディングスタジオにてC. Bechstein D 282コンサートグランドピアノを使用して物理モデリングされました。 Bechsteinの認証済みで、C. Bechstein D 282の鮮やかで力強いサウンドは、さまざまな音楽ジャンルに適しています。
強すぎずライトな弾き心地が印象的でした。バランスが良くてクリアな音色です。弱いところが、もう少し弱く出てくれるともっと扱いやすいとも思いました。サンプリングでは得られない、物理モデリングならではの良いところがよく出ている製品だと思います。
創業者のAntonin Petrofの名を冠したフラッグシップモデル ANT. PETROF 275のピアノ音源です。コンサートホールに設置されるグランドピアノに求められる重厚かつ豊かな響きを持っています。 しっかりとしたメイプルのブリッジを土台とすることで、深淵な低音と素早い高音、そして響板の豊かな振動に導かれたピュアで色彩豊かなサウンドが特長です。
中域の音がまとまっているのが特徴的でコードバッキングに向いていますね。Petrofらしい音が出ていて、実際のピアノの音にもかなり近いと思います。ピアノ界ではスタインウェイの方が好まれるが、Petrofも一定の人気があって、ソフト音源で体現できるのはうれしいですね。
Grotrianのコンサートロイヤル・グランドピアノは、世界で最高のグランドピアノの1つとして認知されています。その卓越した音色およびメカニズムと構造は、質の高さ、洗練の度合い、完璧さにおいて、最高水準を満たしています。大ホールやコンサートハウスの最後列においてもはっきりと感じられる強さを持っています。
幻想的な音色ですね。強く弾けばグッと出てきます。ハッキリしているというよりは、主張しすぎず、中域が特徴的な印象。トラックの中で使うというよりは、ソロや弾き語りに合うと思います。
Steingraeberは、高音のサウンドボードの表面を減らすことで、高音用の短い弦に用いられていた技術を復元した唯一のメーカーです。その技術によって、Steingraeberピアノの弦は動作する木材の重量が一般的なピアノに比べて約27%少なくなります。より柔らかいイントネーションが要求される状況においても、即座に思い通りの音を鳴らすことができます。芳醇な音や完成度の高さから多くのピアニストから高く評価されているE-272コンサートグランドピアノを世界で初めて物理モデリング化しました。
鳴りがよく、弾きやすい。優等生という印象です。倍音の鳴りも含めて実際のピアノにかなり近いと思います。低音がライトなので、さまざまな場面で使えそうな音をしています。
世界的な巨匠 マリア・マルタ・アルゲリッチが2014年7月9日にSteinway ハンブルグ工場にて選出し、サインを施した特別な25台のMdel B-211 グランド・ピアノを再現しました。忠実な再生に加え、わずかに施されたそのサウンドはクリアで類まれなるダイナミクスを実現しています。
やはり弾きやすい。弾き慣れている定番のサウンドですね。自然に音楽的になる感じです。スタインウェイ独特のクリアさもフレームの鳴りもしっかり再現されていて、かなり良くできていると思います。
モデリングの完成度を高めるため、ハンブルクからSteinway Dグランドピアノをリファレンスとして取り寄せて使われました。このピアノがフィジカル・モデリングのベースとしてシミュレートされ、新しいグランドピアノ音源D4が生まれました。
Pianoteq のモデリング・エンジンでは、響板のモデルが改良され、そこからの音の放射には、積分方程式を使った構造分析モデルが使われています。この改良により、大幅にサウンドにリアリティーが高まりました。さらに、ノートひとつずつに対して、あたかも実際のピアノ工場で行なわれるような調律が施されています。
Humburgはドシっとした骨太な音が鳴りをしています。レコーディングスタジオによく置いてあるピアノで、上から下までしっかりと鳴っている印象です。ソロや弾き語りに映えそうな音をしています。
New Yorkはジャズに向いている音色をしていますね。ライトな感じの中にインパクトがある印象。このライトな印象を良い意味で裏切る感じで低音はしっかりと鳴るのも良いところですね。メロディーが目立つような印象。Humburgとまったく違う音なので上手く使い分けるのが良いと思います。
オーストリアのKremsegg Schloss博物館の協力による、18世紀から19世紀後半の美しい歴史的価値のあるピアノのモデリング音源。クラシックの時代の音楽を表現するには他に変わるものがなく貴重です。これらの楽器はより最近の曲にも使えるでしょう。特に19世紀後半のピアノは、現代のピアノと同じデザイン・アプローチが取られているので、ジャズなどの現代音楽を華麗に彩ります。
1795年のものということで、今みたいにそこまで弦が張れなかった関係でチューニングは低めでダイナミクスもあまり無い印象です。物理モデリングの技術を使って、綺麗に平均率で鳴るのはすごいですね。
昔の映画音楽などに使われている音色です。歴史のあるピアノにしては低域はしっかりと出るのが印象的でした。
ショパンなどの曲に向いていると思います。ほかの年代物のサウンドと比べてしっかりしている印象です。ニュアンスもあるので、年代物の中では使い勝手がいい製品だと思います。
ダイナミクスは少ないが、高音はきれいに出るます。低域が重たく、時代感を感じますね。アンビエント系や劇伴であえて選択するのはアリかと思います。
Kremsegg Collectionシリーズの第2段。オーストリアのKremsegg Schloss博物館の協力により、18世紀から19世紀後半の美しい歴史的価値のあるピアノをモデリングしています。
こちらもショパンなどをその時代の音で弾きたいと言った需要には応えられると思います。選択肢の1つとして、こういう時代モノを弾きたい人にはオススメです。
こういうものを入れているPianoteqの面白さがいい。オケと合わせるにはクセがあるので、劇伴などの利用に限定されるとは思いますが、選択肢の1つとしては良いと思います。
意外としっかりした音。ピッチが違うので扱いは難しいが、この時代のサウンドを選ぶ際には選択肢の1つになると思います。
低音がおしとやかなサウンド。Bechsteinは歴史があって、ビンテージのモデルは有名で映画の撮影などにも使われていますね。実際のピアノも構造がきれいで、その特徴を捉えたサウンドになっていると思います。
特定のモデルに基づいているのではなく複数のピアノから最高の要素を組み合わせた複合モデルです。このモデルに採用された211cmのキャビネットから生まれるサウンドは、あたたかみと鮮やかさを絶妙なバランスで兼ね備え、K2の壮大なピアノ・サウンドの重要な要素となっています。
全体がクリアで弾きやすく、ヌケがありポップスでも使いやすいですね。中域もしっかり出ていて、高域もきれいに鳴っている。これはPianoteqの為に作られたモデルとのことで、物理モデリングの良さがよく出ていると思います。
さまざまなスタイルが表現できる21のプリセットを搭載したアップライト・ピアノ音源。良質なアコースティック・ピアノの美しい音色に加え、高域の調和が不完全なプリセット、Blues, Vintage, Honky Tonk, Detuned, Ruined, Bierkeller, Tacky, Wavy, Weathered, Clubなどを搭載。欠点こそが長所となる、味のある音色までお楽しみいただけます。
アップライトピアノのモデリングということですが、サンプリング音源のものよりスッキリとした印象で、アップライト独特のクセはそこまで全面に押し出されていないので、いろんな場面で使用できると思います。
世界初 Bluthner(ドイツ)公認! ラフマニノフ、ブラームスに愛用され、そしてBeatles Let It Beのピアノである、最高峰のピアノのひとつ、Bluthner製グランド・ピアノがPianoteqのフィジカル・モデリングにより再現。 Bluthner は1853年ライプチヒにて創業の名門ピアノ・メーカーで今も創業家、Bluthner家によって経営されています。Pianoteq Standard/Proでは、アリコートのセッティングも自在に操り、理想の音色を実現します。
Beatlesの年代の音がしますね。物理モデリングで作られたニュアンスによって良く再現されていると思います。AORはヤマハ・スタインウェイ・ボールドウィン、BeatlesはBluthnerという印象が強いと思いますので、Beatlesサウンドが欲しい方には第一の選択肢になると思います。
ポップス、ロック・バンドのライブ、レコーディングで定番となっている日本製グランド・ピアノ音源です。
すごくクリアでヤマハの定番サウンドですね。コードの響きが非常によく抜ける。製品名にロックと書いていますが、ポップスとしても全然使えると思います。低域から高域までバランスが良く、流石のヤマハのサウンドという印象です。
伝説的なローズ/ウーリッツァー・サウンドを再現するエレクトロ・アコースティック・ピアノ音源です。
モデリングということもあり、サンプル音源より良くなじむ印象です。キャビネットっぽい音も再現出来ていると思います。ペダルを離すと音が途切れるので、それもまたエレピらしいですね。 弾きやすく、ライブでも使えそうです。
エレピの定番のサウンドで、聴いていて気持ちいいです。物理モデリングなので、実機よりもピッチが安定しているのがとても使いやすいと思います。ライブで使用する時に前に出るサウンドで、コードバッキングした時の音の厚みが、バランス取れていて良いですね。
音域が狭いところも程よい歪み具合も、Wurlitzerをキチンと再現してますね。モデリングとして非常に優秀だと思います。
Wurlitzerのキャラが立っていますね。実機よりも鳴りがいい印象。レコードで聴いてたあの音が再現されていると思います。日本の実機で鳴らした音よりも海外で鳴らした時の音に近く、太くて良い音になっていると思います。
スティーヴィー・ワンダー、コモドアーズ、ELP、レッド・ツェッペリンなど、1970年代のファンク、ソウル、ロック、ディスコ、レゲエにかかせない楽器だったクラビネット。ゴム・チップのついたハンマーが弦を金床に叩きつけることで生まれる歯切れのよいサウンドは、リズムを刻む大切な要素となっていました。
昔のエレクトリックピアノ。70年代のイタリア映画のような印象ですね。プログレッシブサウンドのようにも聞こえました。
実機ではここまでベロシティーがついていなかったと思いますが、モデリングだからこその機能もついて、実機よりも扱いやすいと思います。
エレピとClavinetの中間のようなサウンド。Clavinetが登場する直前、過渡期の頃に出て来た新しいサウンドですね。実機よりもモデリングされたことによって扱いやすくなっていますね。
モータウンライクな印象で、Clavinetの定番の音が鳴ります。Pianoteq全般に言えますが、チューニングが整っていて扱いやすのが良いですね。