2010年発売のHD I/Oから15年─HDX環境にApogeeが提唱する次世代AD/DA

 

プロオーディオの世界で、どのスタジオにも鎮座している代表的なAD/DAコンバーターといえば「Avid HD I/O」。

 

2010年に発売され、2022年12月31日に生産終了が発表されましたが、2025年の今も多くの商業スタジオや自宅スタジオで現役で使われ続けています。

 

ただし、発売から約15年が経過しているため、そろそろ次の選択肢を考える時期かもしれません。

 


 

HDXシステムで定番のDigilink対応I/Oの現在地

 

ProTools HDXを使ったシステムでは、世界中でHD I/Oが採用されてきました。しかし発売以来15年という年月を振り返ると、AD/DA技術はこの間に大きく進化。各メーカーが独自の特徴を持つコンバーターを続々と投入し、性能は飛躍的に向上しています。

 


その中でも注目を集めているのが、Apogeeのフラッグシップ「Symphony I/O MkⅡ」。2023年にはAD/DAカードが大幅に刷新された「Special Edition」が登場し、スタジオ環境を次の次元に引き上げる強力なソリューションとして話題になっています。

 

 


 

創業40年の歴史が物語る、時代を支えたApogeeプロダクト達

 

 

 

Apogeeは1985年、カリフォルニア州で設立されました。当時はまだ登場したばかりのデジタルオーディオに特有の問題があり、Apogeeはその解決策としてローパス・アンチエイリアシングフィルターを開発したのが始まりです。

 

その後、多くの大手メーカーへのOEM供給を経て、1991年にはスタジオ向けとしては世界初となるスタンドアローンA/D・D/Aコンバーターを発表。2006年には1Uサイズのプロオーディオインターフェース「Ensemble」をリリースし、ホームレコーディング環境に革命をもたらしました。

 

さらに、ソフトウェア・ディザリングツール「UV22/UV22HR」の開発や、世界初の24bit/96kHz対応オーディオインターフェースを世に送り出すなど、数多くの革新的プロダクトを生み出してきた企業として知られています。

 


 

Symphony I/O MkⅡが進化し続ける理由

 

 

2016年発売から約9年、それでも止まらない音質のアップデート

 

Apogeeのフラッグシップ「Symphony I/O MkⅡ」は2016年に発売されました。

 

HD I/Oに比べれば比較的新しい製品ですが、2023年のAD/DAカードを「Special Edition」に変更することによって、発売当初とは別物といえるほど大きく進化。

 

HD I/Oから乗り換えた場合、音質面の差は明確に感じられるでしょう。

 

 

HDXワークフローを変えずに高音質へアップグレード

 

制作環境に変化を加えることはメリットだけではありません。特に大幅なシステム変更に伴うワークフローの変化はある程度のストレスになります。

 

ですが、主にHDX環境で音楽制作を行っているクリエイター、エンジニア、スタジオオーナー向けに「Apogee Symphony I/O MkⅡ」がどのように従来のワークフローを維持しながら音質だけを向上させるかを解説します。

 


 

HD I/OからSymphony I/O MkⅡへ乗り換える3つのメリット

 

1. ProTools側からハードウェアを直接コントロールできる

 

 

Avidの最新インターフェース「MTRXⅡ」「MTRX Studio」では、スタンドアローンアプリ「DADMAN」を介して入出力をコントロールする必要があり、ProToolsの「ハードウェアコントロール」から直接操作できません。

 

しかし「Symphony I/O MkⅡ PTHD」なら、これまで通りProToolsの「ハードウェアコントロール」からI/Oを直接操作できるので、ワークフローを大きく変えずにアップグレードが可能です。また、ProTools上では従来通り「HD I/O」として認識します。これが高い互換性を証明しています。

 

さらに仕組みとしては「Avid HD Native Thunderbolt」に近く、ヘッドホン端子だけの単独使用も可能となっています。

 

2. 2Uサイズで最大32x32chに対応し、カスタマイズも自在

 

 

HD I/Oは2Uサイズで最大16x16の入出力でしたが、Symphony I/O MkⅡは2つのスロットにそれぞれ16x16chのモジュールを組み合わせることで、2Uの中に最大32x32chの入出力を1台でまかなえます。

 

小規模から中規模スタジオでは機材スペースが限られるため、この拡張性は大きな利点。また同時稼働する台数を減らすことでトラブル時の原因特定が容易になり、商業スタジオの現場でも安心して運用できます。

 

3. Loop Sync端子を搭載し、Sync HDとの併用もそのまま継続可能

 

 

Avid純正以外のインターフェースを使う際、「Sync HD」などを使ったタイムコード同期システムとの互換性を心配されるかもしれません。

 

しかし、Symphony I/O MkⅡ PTHDにはLoop Sync端子が搭載されており、Sync HDとの接続もそのまま行えます。既存のケーブル類を変更せずに利用できるので安心です。

 

 


 

何故、今 Symphony I/O mk2なのか?

 

「HD I/O」のサポート終了が迫る中、操作性はこれまでと同じように、ハイエンド・レコーディングに求められる究極のサウンドクオリティを手に入れるには「Symphony I/O mk2」の選択が最適です。

 

次は音質について触れて行きましょう

 

1.Special Edition ならではの高品位コンバーター

 

 

HD I/Oからの乗り換えでまず初めに気がつく部分はレンジの広さです。最近の傾向である高域成分方向にレンジが伸びていくのでは無く、しっかりと低音のレンジもより進化していますので、リバーブの奥行きやテール等がより明確に確認することが出来ます。この記事を書いている私も本当に驚きました。

 

過去のApogee製品をご存知の方は、Apogeeというメーカーの出音の印象として少し高域寄りなイメージをお持ちの方も多いと思いますが本当に良い意味で期待を裏切ってくれました。

 

Special Editionでは無い旧Symphony I/O Mk2の音を聞いたことのある方にも是非とも試していただきたいです。

 

2.信頼のアナログ回路設計

 

Symphony I/O MkⅡは「マスタリングにも対応できるクオリティ」を謳う通り、低ノイズ設計が際立ちます。

 

独自の完全差動オペアンプ(differential op-amp)をアナログ回路の基礎ブロックとして採用し、これを最新技術で実装したことで、高い電力効率や低ノイズ、超高速スルーレートなどをわずか2Uで実現しています。

 

3.プロフェッショナルの信頼

 

 

Apogeeを語る上で欠かせないのが、伝説的エンジニア「Bob Clearmountain」の存在です。

 

David BowieやBrian Adamsなど数々の作品を手がける彼は、長年にわたってApogee製品を自身のミキシングスタジオで愛用。その経験やフィードバックをApogee開発チームに提供し、Symphonyシリーズの完成度を高めてきました。

 

現役で活躍する一流エンジニアの支持は、「Apogee Symphony I/O MkⅡ」がプロフェッショナル・オーディオ・デバイスたる所以といえるでしょう。


 

「HD I/O」から乗り換える第一選択肢のオーディオインターフェイス

 

以上がHD I/OからSymphony I/O MkⅡへ乗り換えることで得られるメリットと、Apogee製品の歴史・信頼性についての概要です。

 

操作性はこれまでの「HD I/O」と変えずに、ハイエンド・レコーディングに求められる究極のサウンドクオリティを手に入れたいのであれば、「Symphony I/O MkⅡ」は最適な選択肢となるでしょう。

 

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(*予告なくプロモーション期間が変更となる場合がございます)

対象ユーザー:他社製Digilink接続I/Oをお持ちの方

 

>>購入方法:詳しくはこちらのページをご確認ください